慶大プレ小論文

今日返ってきたのですが。判定が予想以上だったのも良かったんですが小論文が思いの外評価されておりまして。前回なんか全体で51点しかなかったのに今回は意見論述だけで60点をいただけました。その上解説の最後に例として挙げられてて何か変な液体を口から吹き出しそうになった。

というわけで何か出し惜しみするのももったいないのでここで公表したいと思います。満点答案でもないのにそんなことするのも癪に思われるかもしれないが知らん。この世は自己満足で満ちているのだ!! ちなみに文学部型なので他の学部の場合は参考にならないかもしれません。ご了承をー。

文学部 小論文 設問Ⅱ

「生を生としてじっくり味わう余裕のない,この慌ただしい現代社会」において,今この瞬間の生を深く味わい,享受することははたして可能だろうか。自分の立場を明確にした上で,なぜそう考えるのか,具体的な例を挙げて,四〇〇字以上五〇〇字以内で論じなさい。



私は,この現代社会において,今この瞬間の生を深く味わい,享受することは可能であると考える。

課題文中に登場するサラリーマンや母親やドライバー達がなぜ「遠隔なヴァーチャル・ワールド」へ没入してしまうのか。それはこの三者に共通しているように「他者」の存在があるからである。その中で,今この瞬間の生を深く味わうには,他者と競う必要のない趣味を何か持てばよい。

読書を例に取って考えてみる。現在では,「速読」と言って本を出来るだけ速く読めるようにする教則本が書店にあるが,正にこれこそがドロモロジーの産物であって,このような商品に惑わされることなく,自分が読みたいと思った本を自分の読みたい速さで読めばいいのだ。そして本を一冊読み終わって,ふう,とひとつため息をついたところで,そのことの達成感を噛みしめ,本の内容を思い返す。この一連の動作に他者が一切関与しないことで初めて,今この瞬間の生を感じることが出来る。つまりそれは,「今この瞬間に存在する,自分一人の生」を感じることに等しいのだ。


(原稿用紙換算462文字)

着想についてですが。今回は僕の苦手な社会系で内容が難しかったので(前回は人文系だった),否定するよりも肯定の立場に立って何か具体例を探すほうが楽だろうなあと思ってそうしました。趣味の例は読書の他に何故か盆栽も出てきたんですが僕に経験がないのでもちろんスルー。速読の件は正直字数稼ぎもあります。小論文で500字って短いけどね。僕は小論文は慶應でしか書かないので他の大学には適応できません。

読書なんてこんな平易な例でいいのかしらーとも思ったけどこれで良かったみたいです。無知が有利に働いた。小論文では無理やり自分の得意領域に持ち込むのが善らしいのでそれに則って書いてみたらこうなりました。ちなみに下書きは一切してないです。書きながら構成を考えてました。投げやりばんざい。本番も上手くいけばいいな。

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